(Sepsis)
医療や介護の現場で、ふとした瞬間に耳にする「SEPSIS(セプシス)」という言葉。もしあなたが病棟や施設でこの言葉を耳にしたら、それは「ただちに警戒レベルを上げるべき状況」であることを意味しています。
SEPSISは日本語で「敗血症」と訳されますが、単なる感染症の一種だと思っていませんか?実は、命に関わる緊急事態を示す非常に重いサインです。今回は、新人さんが必ず知っておくべきSEPSISの基礎知識を、現場のリアルな感覚を交えて解説します。
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「SEPSIS」の意味・定義とは?
SEPSIS(セプシス)とは、感染症に対する体の反応が異常を起こし、自分自身の臓器を傷つけてしまう「生命を脅かす臓器障害」のことを指します。かつては「敗血症=菌が血液中にいること」と単純に捉えられていましたが、現在は「感染に対する宿主の反応の制御不能」という、より広い意味で定義されています。
語源はギリシャ語の「腐敗」から来ており、古くから恐れられてきた言葉です。電子カルテや申し送りの場面では、そのまま「セプシス」と呼ぶこともあれば、重症度が高い場合には「敗血症性ショック(Septic shock)」として区別されることもあります。略語としては「Sepsis」とそのまま記載されるのが一般的です。
医療・介護現場での実際の使われ方・例文
現場では、急変の兆候を察知する際にこの言葉が登場します。特に「原因不明の頻脈や血圧低下」があるとき、医師や先輩看護師は常にSEPSISを疑っています。
- 「患者さんのバイタルが急変しています。熱源は不明ですが、セプシスを疑って血液培養を提出しましょう。」
- 「呼吸状態が悪化しているね。昨日の傷口からの感染が全身に回って、セプシスに移行している可能性があるよ。」
- 「このデータだとSepsisの基準を満たしているから、至急ドクターコールして!」
「SEPSIS」の関連用語・現場での注意点
SEPSISを学ぶ上でセットで覚えておきたいのが「qSOFA(クイック・ソファー)」というスコアリングツールです。これは「呼吸数が22回以上」「意識障害がある」「収縮期血圧が100mmHg以下」という3つの項目で、セプシスの疑いがあるかどうかを瞬時に判断するためのものです。
新人さんが注意すべき点は、「熱がないから安心」と決めつけないことです。高齢者の場合、感染症があっても発熱せず、逆に体温が低くなったり、ただ「なんとなく元気がなくなった」「意識がぼーっとしている」といった症状だけでセプシスが進行していることがあります。日頃の観察で「いつもと何かが違う」という直感があれば、遠慮なく報告してください。
まとめ:現場で役立つ「SEPSIS」の知識
SEPSISについて、大切なポイントをまとめました。
- SEPSISは「感染症が原因で臓器障害が起きている状態」であり、命に関わる緊急事態である。
- 発熱だけでなく、意識の変化や血圧の低下など「いつもと違う変化」が重要なサインになる。
- 早期発見が救命の鍵。疑わしいときはすぐに報告・相談する勇気を持つこと。
「自分が見つけたサインが患者さんを救う」という意識が、あなたの看護・介護スキルを大きく引き上げます。不安なときは先輩を頼りながら、一緒に患者さんの変化を見守っていきましょうね。
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