(Monoamine Oxidase Inhibitor)
精神科や心療内科の現場で、ふと耳にする「MAOI」。初めて聞くと何の呪文だろう?と感じるかもしれませんが、実はうつ病などの治療に使われる古い歴史を持つお薬のグループのことです。
現代ではより副作用の少ない薬が主流ですが、難治性のケースなどで今でも処方されることがあるため、精神科領域に関わる医療・介護スタッフなら必ず押さえておきたい知識のひとつです。
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「MAOI」の意味・定義とは?
MAOIとは、正式にはMonoamine Oxidase Inhibitorの略で、日本語では「モノアミン酸化酵素阻害薬」と呼ばれます。
脳内の神経伝達物質(ドーパミンやセロトニンなど)を分解してしまう酵素である「モノアミン酸化酵素」の働きを邪魔することで、神経伝達物質の濃度を高め、気分を上向かせようとするお薬です。
電子カルテ上では「MAOI」とそのまま記載されることもあれば、単に「MAO阻害薬」と書かれることもあります。歴史的な背景がある薬剤なので、ベテラン医師や精神科専門医の間では日常的に使われる用語です。
医療・介護現場での実際の使われ方・例文
現場では、特に「飲み合わせ」の注意や、服薬管理の場面でこの言葉が出てきます。他の薬や食事との相性が非常に厳しいため、申し送りでも重要事項として扱われます。
- 「患者さんがMAOIを服用中なので、食事のチーズやワインなどチラミンを多く含むものは控えるよう指導してね」
- 「現在MAOIを使用しているため、他の抗うつ薬や風邪薬との併用には細心の注意が必要です」
- 「カルテにMAOI使用歴ありと記載があるから、新規の処方が出る前に必ず医師に確認を取ってください」
「MAOI」の関連用語・現場での注意点
MAOIを扱う上で、特に注意すべきは「チーズ効果」と呼ばれる反応です。MAOI服用中にチーズ、赤ワイン、チョコレートなどに含まれる「チラミン」という成分を摂取すると、急激に血圧が上昇する危険があります。
また、他の抗うつ薬(SSRIなど)との併用で「セロトニン症候群」という非常に危険な状態を引き起こす可能性があるため、薬の切り替え期間(ウォッシュアウト期間)が非常に重要視されます。
最新の電子カルテでは、併用禁忌の薬を処方しようとすると警告画面が出る仕組みが多いですが、施設などでは食事の提供や市販薬の持ち込みも含め、スタッフ全員でのチェック体制が不可欠です。
まとめ:現場で役立つ「MAOI」の知識
- MAOIはモノアミン酸化酵素阻害薬の略で、気分を高める抗うつ薬の一種です。
- 食事制限(チラミン摂取制限)が厳しいため、栄養管理や差し入れのチェックが重要です。
- 他の薬との併用禁忌が多いため、自己判断での服薬には注意が必要です。
- 「何か飲むときは必ず教えてね」という声かけが、患者さんの安全を守る第一歩になります。
聞き慣れない薬名だと戸惑うこともありますが、基本を押さえておけば怖がる必要はありません。患者さんの安全を守るために、疑問に思ったらすぐに先輩や薬剤師に確認する、その慎重さがあなたの最大の武器になりますよ!
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