(Prescription)
医療や介護の現場で毎日飛び交う「処方(しょほう)」という言葉。「お薬が出ること」と理解している人も多いと思いますが、実は現場ではもっと広い意味や、独自の略語として使われることがあります。
新人ナースや介護職の方の中には、医師の指示受けやカルテを見て「Rp.って何?」「Do処方ってどういう意味?」と戸惑った経験がある方もいるのではないでしょうか。
この記事では、今さら聞けない「処方」の正しい意味や、2026年現在の電子カルテでよく見る略語、現場で使う際のリスクと注意点などを、先輩ナース目線で優しく解説していきます。
「処方(しょほう)」の意味・定義とは?
処方とは、医師が患者さんの病状に合わせて「どの薬を、どれくらいの量、いつ、どのように使うか」を指示することを指します。調剤を行う薬剤師への指示書である「処方箋(しょほうせん)」を発行する行為でもありますね。
英語では「Prescription(プレスクリプション)」と言いますが、日本の医療現場では昔からの名残で、ドイツ語やラテン語に由来する略語が使われることが多いのが特徴です。
特にカルテや指示書では「Rp.(アールピー)」という略語をよく目にしますよね。これはラテン語の「Recipe(取りなさい)」が語源ですが、ドイツ語の「Rezept(レセプト:処方箋)」と結びついて現場に定着した、いわゆる医療業界の隠語のようなものです。
最新の電子カルテシステムでは「処方」というわかりやすいボタンやタブが標準化されていますが、医師のフリーコメント欄やスタッフ間のメモ帳では、入力の手間を省くために今でも「Rp.」と書かれることが少なくありません。
医療・介護現場での実際の使われ方・例文
実際に現場で「処方」やその略語がどのように使われているのか、よくある会話の例をいくつか見てみましょう。申し送りやカンファレンスで日常的に飛び交う言葉です。
- 「A氏の血圧が高めなので、臨時の降圧剤が処方されました」
医師が新しく薬の指示を出したときの、基本の使われ方です。スタッフ全員で薬の追加情報を共有します。 - 「明日の退院時、Rp(アールピー)が出ていますので確認お願いします」
カルテの略語をそのまま口頭で使っているパターン。「退院処方が出ている」という意味ですね。現場ではよく聞くリアルな言い回しです。 - 「Bさんの定期薬、今回もDo処方(ドゥーしょほう)で入力しておきます」
前回と全く同じ薬・量で処方を継続することを指します。「Do」は英語のditto(同じく)やdo(実行する)から来ている、日本の医療現場特有の表現です。
「処方(しょほう)」の関連用語・現場での注意点
関連用語として絶対に覚えておきたいのが、「定期処方」と「臨時処方(頓服など)」の違いです。毎日決まった時間に飲む薬と、痛みや発熱などの症状が出たときだけ飲む薬は、配薬ミスを防ぐためにもしっかり区別して管理する必要があります。
また現場での注意点として、2026年現在は多くの病院や介護施設でスマートな電子カルテが導入され、医師の処方入力から薬局への送信までが自動でシームレスに行われるようになりました。
しかし、システムが便利になったからこそ、「Do処方」による漫然とした薬の継続や、プルダウン選択ミスによる規格違い(mgの間違いなど)といったヒューマンエラーには十分な警戒が必要です。
看護師や介護職は「いつもと同じだろう」と思い込まず、患者さんのその日の状態と処方薬が本当に合っているかを観察する「最後の砦」としての役割が求められています。
まとめ:現場で役立つ「処方(しょほう)」の知識
最後に、今日おさらいした「処方」に関する重要ポイントをまとめておきましょう。
- 処方(Prescription)とは、医師が薬の種類や飲み方を指示すること。
- カルテ用語としては「Rp.(アールピー)」という略語が今でもよく使われる。
- 前回と全く同じ薬を継続して出すことを「Do処方(同処方)」と呼ぶ。
- 電子カルテ時代だからこそ、入力ミスや患者さんの状態変化に気づく観察眼が大切。
医療や介護の現場は覚えることが膨大で、最初は誰でも頭がパンクしそうになりますよね。でも、絶対に焦らなくて大丈夫ですよ。
「処方」という基本的な言葉の裏にある意味や略語を一つずつ知っていくことで、カルテを読むのも申し送りを聞くのもグッと楽になります。これからも一緒に、少しずつステップアップしていきましょう!
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