(Asthma)
夜勤中や申し送りの際、「この患者さん、喘息の既往があるから呼吸音に注意してね」といった言葉を耳にしたことはありませんか?医療・介護の現場において、喘息はありふれた疾患であると同時に、急変のリスクも孕んだ油断できないキーワードです。
一言でいうと、喘息は「空気の通り道である気道が慢性的に炎症を起こし、刺激に対して過敏になっている状態」を指します。この記事では、喘息の基礎知識から、現場でのスマートな対応のコツまで、新人スタッフの皆さんが明日から自信を持って動けるよう分かりやすく解説します。
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「喘息」の意味・定義とは?
喘息(ぜんそく、英語名:Asthma)は、医学的には「気管支喘息」と呼ばれます。気道が過敏になっているため、冷気やホコリ、ストレスなどのわずかな刺激でも気管支がギュッと収縮し、空気の通り道が狭くなって「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった呼吸音(喘鳴)が生じます。
Asthmaの語源は、ギリシャ語で「あえぐ」や「呼吸困難」を意味する言葉に由来しています。カルテや申し送りでは、医学用語の略称としてBA(Bronchial Asthmaの略)と記載されることも多いです。2026年現在の電子カルテでは、既往歴の項目にしっかりと「BA」と記載されているか、吸入薬の使用状況と併せて確認するのが鉄則です。
医療・介護現場での実際の使われ方・例文
現場では、発作の予兆を見逃さないことや、服薬(特に吸入薬)の管理がメインとなります。実際のコミュニケーションでは、以下のように使われます。
- 「A様は喘息の既往があるので、季節の変わり目は特に呼吸状態を観察してください」
- 「先ほどから呼吸時に少しゼーゼーと音が聞こえるので、喘息の発作が出ていないか確認します」
- 「BAのコントロールが不良のようです。夜間の咳嗽(がいそう)が続いているので、ドクターに報告しましょう」
「喘息」の関連用語・現場での注意点
喘息ケアで必ず押さえておきたいのが「吸入薬」です。吸入薬は正しく使わなければ効果が半減してしまいます。特に、高齢者施設などでは、吸入のタイミングや手技が正確かどうか、介護職が介助・見守りを行う場面も増えています。
注意点として、喘息患者さんのなかには「アスピリン喘息」といって、痛み止めや解熱剤で発作が誘発されるタイプの方がいます。また、慢性的なステロイド吸入を行っている方は口腔内にカンジダ症ができやすいため、うがいの徹底を促すなど、些細な変化に気づく視点が非常に重要です。
まとめ:現場で役立つ「喘息」の知識
- 喘息(Asthma)は気道の慢性炎症であり、発作的に気管支が狭くなる疾患です。
- カルテ上の「BA」という略語を見つけたら、呼吸音と吸入薬の使用状況をチェックしましょう。
- 「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という音だけでなく、夜間の長引く咳にも注意が必要です。
- 吸入後のうがい徹底や、禁忌薬の確認など、基本的な観察が患者さんのQOLを守ります。
呼吸の苦しさは、患者さんにとって想像以上に強い不安を伴うものです。皆さんの丁寧な観察と温かい声かけが、患者さんの大きな安心感につながります。焦らず、一歩ずつ知識を深めていきましょうね!
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