【PEEP】とは?医療・介護現場での意味や使い方を分かりやすく解説

PEEP
(Positive End-Expiratory Pressure)

ICUや救急外来での業務中、人工呼吸器の設定画面で「PEEP」という言葉を目にしたことはありませんか?新人看護師さんにとって、機械の数字は少し難しく感じてしまうかもしれませんね。

PEEPを一言でいえば、肺がしぼまないように空気を送り込み、ずっと膨らんだ状態をキープする圧力のことです。人工呼吸器管理が必要な重症患者さんのケアにおいて、非常に重要な役割を果たしています。

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「PEEP」の意味・定義とは?

PEEPは「Positive End-Expiratory Pressure」の頭文字をとったもので、日本語では呼気終末陽圧と訳されます。簡単に分解すると、「呼気が終わる瞬間(End-Expiratory)に、プラスの圧力(Positive Pressure)をかける」という意味になります。

通常、私たちは息を吐ききると肺の中の圧力は大気圧と同じになりますが、肺の状態が悪いと、吐ききった瞬間に肺胞がペシャンとつぶれてしまうことがあります。これを防ぐために、あえて完全に吐ききらせず、少し圧力をかけて肺を広げたままにするのがPEEPの目的です。

医療・介護現場での実際の使われ方・例文

現場では、人工呼吸器の設定調整や、患者さんの酸素化の状態を確認する際に頻繁に登場します。電子カルテの申し送りや、医師からの指示でもよく耳にする言葉です。

  • 「酸素飽和度が上がらないので、PEEPを5から8に上げましょう」
  • 「PEEPを上げすぎると血圧が下がるリスクがあるから注意して観察してね」
  • 「人工呼吸器の設定、PEEP 10で固定されています」

「PEEP」の関連用語・現場での注意点

関連用語として、FiO2(吸入酸素濃度)一回換気量も一緒に覚えておくと、人工呼吸器の設定の意味がより深く理解できます。PEEPを上げると酸素の取り込みは良くなりますが、一方で肺が過剰に膨らみすぎたり、心臓に戻る血液の流れを妨げて血圧が下がったりすることもあります。

新人スタッフが一番注意すべきは、「勝手に値をいじらない」ことです。PEEPの変更は酸素化に劇的な影響を与えるため、必ず医師の指示や、あらかじめ決められたプロトコルに基づいて行いましょう。また、アラームが鳴った際は、PEEPの変化が患者さんの状態悪化を示唆していないか、まず患者さんの顔色やモニターのバイタルサインを確認する癖をつけてください。

まとめ:現場で役立つ「PEEP」の知識

  • PEEPは「肺がしぼまないように圧力をかけること」を指す。
  • 目的は、肺胞を膨らませて酸素を取り込みやすくすること。
  • 数値を変更する際は、血圧低下などの副作用に十分注意する。
  • 常に患者さんのバイタルサインとセットで確認する。

慣れないうちは、人工呼吸器の数字を見ると身構えてしまうかもしれません。ですが、PEEPの意味を理解できれば、患者さんの呼吸状態がなぜその設定なのか、背景が見えてくるはずです。一つずつ知識を積み上げて、一緒に頑張りましょうね。

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