(Home-visit nursing coordination)
「看看看(かんかんかん)」という言葉を聞いて、最初は驚かれる方も多いかもしれません。訪問看護や在宅医療の現場で使われるこの言葉は、一言でいえば「訪問看護ステーション同士や、医療・介護職の間で行われる、集中的かつ多角的な情報共有や連携」を指す隠語に近い表現です。
忙しい現場では、患者さんの状態変化に対して複数のスタッフが短期間に繰り返し確認(チェック)を行う必要が生じます。そんな時、現場では「まずは看看看で対応しよう」といった具合に、チーム全員で密に目を光らせる状況を共有するために使われています。
「看看看」の意味・定義とは?
正式名称は「Home-visit nursing coordination(訪問看護調整)」に近いニュアンスを持ちますが、現場での「看看看」は、看護師が患者さんの元を繰り返し訪問し、状態を徹底的に観察・調整することを指します。
語源としては「見る(看る)」という漢字を3つ並べることで、「とにかく何度も状態を確認する」「多職種で連携して目を離さない」という緊急度や重要度を強調する意味合いがあります。カルテの正式記載としては「連日訪問」や「重点観察」と書かれることが多いですが、スタッフ間の口頭伝達やチャットツールでは、この短い響きがチームの結束を強める合図として重宝されています。
医療・介護現場での実際の使われ方・例文
現場では、特に退院直後や病状が不安定な患者さんに対して使われます。DXが進んだ現在では、チャットツール等で「看看看案件」として共有し、リアルタイムで訪問看護師が記録を入力、医師がそれを確認するという流れが一般的です。
- 「Aさんの状態が不安定なので、今週は看看看の体制でいきましょう。毎日の訪問状況をクラウドで共有してください」
- 「退院直後で不安要素が多いため、ケアマネさんと相談して看看看のプランを作成しました」
- 「医師から看看看の指示が出たので、バイタルサインの変化を重点的にモニタリングして記録に残しておいてください」
「看看看」の関連用語・現場での注意点
関連用語としては、ICTを活用した多職種連携を指す「地域医療連携」や、24時間対応を意味する「24時間訪問看護体制」が挙げられます。最近では電子カルテと連動した情報共有アプリを使うことが増えており、「看看看」の判断には客観的なデータに基づいた根拠が求められます。
注意点として、あくまで現場の専門用語であるため、患者さんやご家族の前では使わないようにしましょう。「見られている」というプレッシャーを感じさせてしまう可能性があります。また、言葉だけで安心せず、必ずシステム上の記録と連携し、情報が漏れないようにすることが現代の看護現場での鉄則です。
「看看看」に関するよくある質問(FAQ)
Q. 看看看はどのくらいの期間行うものですか?
A. 明確な定義はありませんが、一般的には病状が安定するまでの数日間から1〜2週間程度を目安に行われることが多いです。状態が落ち着けば、通常の訪問頻度に戻します。
Q. 新人として「看看看」を指示されたら何をすればいいですか?
A. まずは「何を重点的に観察すべきか」を先輩に確認してください。バイタルサインなのか、皮膚トラブルなのか、食事量なのか、対象を絞って丁寧な記録を残すことが求められています。
Q. 看看看の際は何人で対応するのですか?
A. 1人の看護師が毎日行くこともあれば、複数人で交代で行うこともあります。大事なのは「誰が見ても同じ情報が共有されていること」ですので、今の現場なら電子カルテや報告アプリをフル活用しましょう。
まとめ:現場で役立つ「看看看」の知識
- 「看看看」は訪問看護における集中的な観察・連携を指す現場の合言葉。
- 患者さんの急変時や退院直後など、チームで密に目を光らせるべき状況で使われる。
- 言葉だけでなく、ICTを活用して多職種で正確に情報を共有することが現代のDX現場では重要。
- あくまでスタッフ間の共通言語であり、患者さんの前では使わないよう配慮が必要。
最初は耳慣れない言葉に戸惑うかもしれませんが、これはチームで患者さんを守ろうとする心強い連携の証です。分からないことをそのままにせず、先輩に確認しながら現場の経験を積んでいってくださいね。あなたの丁寧なケアが、患者さんの安心に直結していますよ。
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