【看看指導】とは?医療・介護現場での意味や使い方を分かりやすく解説

看看指導
(Home-visit nursing guidance)

医療・介護現場で耳にする「看看指導(かんかんしどう)」という言葉。初めて聞いたとき、「何かの専門用語かな?」と少し緊張してしまいますよね。

これは、訪問看護ステーションの看護師が、病院の看護師や他の専門職に対して「在宅療養をスムーズに進めるためのアドバイスや技術指導を行うこと」を指す、現場で非常に重要なコミュニケーションの形です。

「看看指導」の意味・定義とは?

「看看指導」とは、「看護師から看護師への指導」を略した言葉です。正式には「訪問看護師による看護技術等の指導」といったニュアンスで使われます。

具体的には、入院中の患者さんが退院して自宅へ戻る際、病院の看護師さんだけでは判断が難しい「在宅でのケアのコツ」や「医療機器の管理方法」などを、訪問看護師が専門的な視点からアドバイスすることを指します。

由来としては、看護師(看)から看護師(看)への指導ということで「看看(かんかん)」と短縮して呼ばれるようになりました。電子カルテの申し送り欄や、退院調整カンファレンスのメモなどで、短くスッキリと記録するために使われる現場の隠語のようなものです。

医療・介護現場での実際の使われ方・例文

現場では、病院から訪問看護へバトンを渡す「退院支援」の場面で頻繁に登場します。以下のような会話で使われています。

  • 「今回の退院では、ご家族への吸引手技の看看指導が必要になりそうですね。」
  • 「医師からの指示だけでなく、現場で役立つコツを看看指導でフォローしておきます。」
  • 「褥瘡(じょくそう)ケアについては、訪問看護師から看護師へ看看指導を依頼しました。」

「看看指導」の関連用語・現場での注意点

一緒に覚えておくと便利な関連用語に「退院時共同指導料」があります。これは診療報酬上の正式な項目で、病院と訪問看護師が連携した際に算定されるものです。「看看指導」は現場の通称ですが、算定業務としてはこの正式名称を意識することが大切です。

注意点として、看看指導は「教える・教えられる」という上下関係ではなく、「患者さんの生活を守るためのチーム連携」であるという認識を持ってください。訪問看護師が一方的に教えるのではなく、病院での入院中の様子を教えてもらう「相互理解」の姿勢が、何よりも信頼関係を築く鍵となります。

「看看指導」に関するよくある質問(FAQ)

Q. 看看指導は看護師以外が行ってもいいのですか?

A. 看看指導という言葉自体は「看護師間」を指しますが、実際には理学療法士によるリハビリ指導や、薬剤師による服薬指導など、多職種連携として同様の活動が行われています。現場では「多職種連携」や「退院時指導」として広く捉えて問題ありません。

Q. 新人看護師が看看指導の場に参加してもいいのでしょうか?

A. もちろん大歓迎です!むしろ、退院後の生活の場(在宅)でどのようなケアが必要になるのかを知る絶好の機会です。先輩のやり取りを見るだけでも、病院と在宅のつなぎ方が学べるため、積極的に参加してみてください。

Q. カルテに「看看指導」と書いても大丈夫ですか?

A. 職場や病院の方針によります。略語を良しとする現場もあれば、正式名称(退院時指導など)での記載を求める現場もあります。まずは職場の先輩がどのように記録しているかを確認し、ルールに従うのが無難です。

まとめ:現場で役立つ「看看指導」の知識

  • 看看指導は「訪問看護師から看護師へ」行う在宅ケアの技術指導のこと。
  • 正式な医学用語ではなく、現場の連携をスムーズにするための略語である。
  • 上下関係ではなく、患者さんを支えるための「情報の橋渡し」だと心得よう。
  • 記録に残す際は、所属先のルールを確認してから記載することが大切。

専門用語が多くて戸惑うこともあるかと思いますが、「看看指導」は患者さんの安心に直結する前向きな連携作業です。一つひとつ言葉の意味を知ることで、現場の景色がもっと明るく見えてきますよ。これからも焦らず、一緒に学んでいきましょう。

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