【看看看】とは?医療・介護現場での意味や使い方を分かりやすく解説

看看看
(Home-visit nursing palliative care)

訪問看護や在宅医療の現場で、ふと耳にする「看看看(かんかんかん)」。一見すると不思議な響きですが、これは主に看取り期(ターミナルケア)の患者さんに対して、訪問看護師が密に訪問を行う状況を指す、現場特有の短縮表現です。

具体的には、「看取りの時期に、看護師が頻回に訪問してケアを行うこと」を指します。ご本人やご家族が安心して最期を迎えられるよう、専門的な視点から身体状況を観察し、苦痛を和らげるケアを届ける大切な役割を意味しています。

「看看看」の意味・定義とは?

「看看看」という言葉の医学的な正式名称は「訪問看護ターミナルケア」や「看取り期の訪問看護」です。本来は、がん末期や老衰など、死期が近い患者さんに対して、疼痛緩和や精神的ケア、そしてご家族のサポートを行うサービスを指します。

この言葉の由来は、介護や看護の現場で「看取り(みとり)」の「看」という字を繰り返すことで、その重要性と「徹底的に寄り添う」というニュアンスを強調した現場スラングです。カルテには「ターミナル訪問」や「看取り看護」と正確に記載しますが、忙しい申し送りの場では「今日は〇〇さんの看看看に行ってくるね」といった形で、短く効率的に使われています。

医療・介護現場での実際の使われ方・例文

現場では、多職種連携(医師、ケアマネジャー、訪問看護師など)の打ち合わせや、日々の申し送りで日常的に使われます。特に緊急性の高い状態や、訪問回数を増やす調整をする際に耳にすることが多いはずです。

  • 医師との電話連絡で:「A様、いよいよお看取りが近いため、明日から看看看の体制に切り替えます」
  • 看護師間の申し送り:「B様はご家族の不安が強いため、今週は看看看を強化してフォローに入ります」
  • ケアマネジャーへの報告:「C様、昨晩より看看看の指示が出ましたので、訪問時間を調整しますね」

「看看看」の関連用語・現場での注意点

この言葉を使う際は、関連用語として「緩和ケア」「グリーフケア」「緊急訪問」を覚えておきましょう。緩和ケアは苦痛を取り除くこと、グリーフケアは遺族の悲しみに寄り添うことを指します。これらは「看看看」のプロセスにおいて欠かせない要素です。

注意点として、この言葉はあくまで現場の「略語」であることを忘れないでください。患者さんやご家族の前で「看看看」という言葉を使うことは絶対に避けましょう。家族にとっては、最愛の方との別れを意味する非常に繊細な時期です。相手の心情に配慮し、公の場や記録には「ターミナルケア」「看取りの看護」といった丁寧な言葉を使うのが、プロとしてのマナーです。

「看看看」に関するよくある質問(FAQ)

Q. 看看看の時期になると、訪問看護の回数は増えるのですか?

A. はい、基本的には増えることが多いです。病状の変化や苦痛の緩和、ご家族の精神的ケアが必要となるため、主治医の指示やケアプランに基づき、必要に応じて連日訪問や1日複数回の訪問を行う体制を整えます。

Q. 新人看護師がこの言葉を使う時に気をつけるべきことは?

A. 先ほどお伝えした通り、患者さんやご家族の前では絶対に使わないことです。また、先輩や医師に対して使う場合も、相手がこの略語に慣れているか確認してから使うのが無難です。まずは「看取りの看護」という言葉を使うよう心がけましょう。

Q. 看看看と単なる訪問看護の違いはどこにありますか?

A. 目的の重心が異なります。通常の訪問看護は「回復」や「維持」を目指すことが多いですが、看看看(看取りの訪問看護)は、身体的な安楽の追求と、ご本人が望む最期の時間を尊重し、ご家族を含めた支援に重きを置くのが大きな違いです。

まとめ:現場で役立つ「看看看」の知識

  • 看看看は「看取り期の訪問看護」を指す現場特有の短縮表現。
  • 患者さんやご家族の前では使わず、TPOに合わせた言葉選びを大切にする。
  • 緩和ケアやグリーフケアといった関連知識も深めておく。
  • 現場の略語は効率化の道具だが、そこに宿る「人の命に寄り添う姿勢」を忘れない。

初めての現場では、聞き慣れない言葉に戸惑うことも多いですよね。でも、一つひとつ意味を知っていけば大丈夫です。「看看看」という言葉の裏側には、患者さんとご家族の人生の最期を支えるという、非常に尊い看護の仕事が詰まっています。自信を持って、一歩ずつ進んでいきましょうね。

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