(Embolism)
医療や介護の現場でふと耳にする「塞栓(そくせん)」という言葉。なんだか難しそうに聞こえますが、一言でいえば「血管が何らかの異物で詰まってしまうこと」を指します。
血管という体内の高速道路に突然「通行止め」が発生するようなイメージです。脳梗塞や肺塞栓など、緊急対応が必要な場面でよく使われる言葉ですので、その正体をしっかりと理解しておきましょう。
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「塞栓」の意味・定義とは?
塞栓(英語:Embolism)とは、血栓や脂肪、空気、腫瘍細胞といった「本来そこにあるべきではない物質(塞栓子)」が血流に乗って運ばれ、先にある細い血管を塞いでしまう状態を指します。
「塞栓」の「塞」はふさぐ、「栓」は栓をするという意味です。2026年現在の電子カルテでも、例えば肺塞栓症なら「PE(Pulmonary Embolism)」、脳塞栓なら「脳梗塞(脳塞栓によるもの)」などと記載されることが多く、診断名や病態の特定において非常に重要なキーワードです。
医療・介護現場での実際の使われ方・例文
現場では、急な体調変化の報告や、画像検査の結果を確認する際によく耳にします。具体的には以下のような場面で使われます。
- 医師への報告:「患者様に急な呼吸苦と頻脈が出現しており、下肢の浮腫もみられます。肺塞栓の疑いはないでしょうか?」
- 申し送り:「昨夜から心房細動の既往がある患者様で、突然の麻痺が出ました。脳塞栓の可能性を考慮して緊急で頭部CTを撮っています。」
- ケアの確認:「臥床時間が長いので、深部静脈血栓(DVT)が飛んで塞栓を起こさないよう、弾性ストッキングの着用と離床を促しましょう。」
「塞栓」の関連用語・現場での注意点
関連用語として絶対に知っておくべきなのが「血栓(Thrombus)」です。血栓は「血管の中でできた塊」そのものを指し、それが剥がれて流れていくと「塞栓」という現象を引き起こします。
新人スタッフが注意すべきは、「塞栓はどこで起きるかわからない」という点です。例えば、介護現場で高齢者の下肢にむくみがある場合、単なる加齢によるものか、血栓ができているのかを見極める必要があります。もし「急な息切れ」「胸の痛み」「突然の意識障害」などがあれば、迷わずすぐにバイタルサインを確認し、早期報告を心がけてください。
まとめ:現場で役立つ「塞栓」の知識
今回お伝えした「塞栓」のポイントは以下の通りです。
- 塞栓とは、血流に乗った異物が血管を詰まらせる状態のこと。
- 肺塞栓(PE)や脳塞栓など、緊急を要する病態の核となる言葉。
- 血栓(塊)が飛んで塞栓になるプロセスを理解しておく。
- 急な呼吸苦や麻痺など、異変を感じたら即座に報告が必要。
最初は言葉の難しさに圧倒されるかもしれませんが、現場で症例に触れるうちに必ず感覚がつかめてきます。あなたの丁寧な観察が、患者様の早期発見につながりますよ。一緒に頑張りましょうね。
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