(Nurse visit)
病院や訪問看護ステーションで働いていると、先輩から「ちょっと患者さんの様子を看看(かんかん)してきて」と言われることがあります。初めて聞くと「えっ、何を見ればいいの?」と戸惑ってしまいますよね。
この「看看」という言葉は、医療現場で非常によく使われる「様子を観察する」「状態を確認する」という意味の隠語のようなものです。特に訪問看護や在宅医療の現場では、短時間で端的に状況を伝えるために欠かせないキーワードとなっています。
「看看」の意味・定義とは?
「看看(かんかん)」とは、中国語の「見てみる」「様子を見る」という言葉が由来とされており、日本の医療現場において「患者さんの状態を定期的、あるいは継続的にチェックすること」を指します。正式な医学用語ではありませんが、カルテの申し送りやスタッフ間の口頭連絡で頻繁に使用される専門職特有の表現です。
看護記録やカルテに直接「看看」と書くことは稀ですが、医師が看護師に対して「バイタルだけ看看しておいて」と指示を出す際など、日常的な業務の中で自然に使われています。つまり、重篤な処置が必要なわけではないけれど、悪化していないか、変化はないかを確認しに行くというニュアンスが含まれています。
医療・介護現場での実際の使われ方・例文
現場では、多忙な業務の中で「少し状況を見てきてほしい」という意図を伝えるために使われます。以下に、よくある使用シーンを挙げます。
- 「Aさんの血圧が少し不安定だから、30分おきに看看して記録しておいてくれる?」
- 「お昼前に一度様子を見てきて。何かあればすぐ報告してね」という申し送りで「午前中に一度看看お願い」
- 「熱は下がったみたいだけど、顔色が気になるから退院前にしっかり看看しておこう」
「看看」の関連用語・現場での注意点
「看看」と一緒に覚えておきたい関連用語として「バイタルチェック」や「フィジカルアセスメント」があります。「看看」はあくまで「様子を確認する」という広義の意味ですが、現場では「バイタルは安定しているか?」「顔色や呼吸状態に異常はないか?」という具体的な観察項目を伴うことが前提です。
注意点としては、この言葉はあくまで仲間内での略語であるという点です。患者さんやご家族に対して「今から看看してきますね」と言うと、相手は言葉の意味が分からず不安に感じてしまうかもしれません。患者さんには「ご様子を伺いに来ました」「状態を確認させていただきますね」と丁寧な言葉で伝えるようにしましょう。
「看看」に関するよくある質問(FAQ)
Q. 「看看」と言われたら、何をどこまで確認すればいいのですか?
A. 基本的には「いつもと違う様子がないか」を確認します。具体的には、表情、顔色、呼吸の速さ、意識レベル、または医師から指示されたバイタルサイン(血圧・体温・脈拍)の測定などが含まれます。曖昧なときは「具体的にどの項目を重点的に見ればいいですか?」と確認する姿勢が、ミスを防ぐ秘訣です。
Q. カルテに「看看」と記載しても大丈夫ですか?
A. 基本的にはおすすめしません。公式な記録には「状態観察」「バイタルチェック実施」といった標準的な用語を使いましょう。電子カルテの普及により、誰が読んでも分かる記録を残すことがDX時代の必須スキルとなっています。
Q. なぜわざわざ「看看」と言うのですか?
A. 忙しい現場で、短く効率的に指示や状況を共有するためです。また、「観察」という言葉よりも少し柔らかく、日常的なチェックというニュアンスを伝えるために好まれて使われています。
まとめ:現場で役立つ「看看」の知識
- 看看は「様子を見る・状態を確認する」という現場の便利な略語。
- 指示を受けた際は、何を確認すべきか具体的な項目を意識する。
- 患者さんやご家族の前では使わず、丁寧な言葉に変換する。
- カルテ記載には公式な用語を使い、誰にでも伝わる記録を心がける。
初めての現場で先輩が使う言葉に戸惑うのは当然のことです。「看看」も最初は不思議に感じるかもしれませんが、使い慣れると非常に便利な言葉だと気づくはずです。焦らず、一つずつ現場の言葉を覚えて、自信を持ってケアに取り組んでいきましょうね!
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