【PWB】とは?医療・介護現場での意味や使い方を分かりやすく解説

PWB
(Partial Weight Bearing)

整形外科やリハビリの現場でよく耳にする「PWB」という言葉。これは「Partial Weight Bearing」の略で、日本語では「部分荷重」を意味します。

骨折や手術後の患者さんに対して、「どれくらいの体重をかけていいのか」を示す非常に重要な指標です。この指示を正しく理解していないと、せっかくの手術部位に過度な負荷がかかり、再骨折や合併症を招く恐れがあるため、スタッフ全員が共通認識を持つ必要があります。

「PWB」の意味・定義とは?

PWBは、直訳すると「部分的な体重負荷」となります。医学的には、損傷した部位や手術部位に対して、全体重ではなく、医師が指定した一定の割合の重さ(体重の〇〇%など)をかけて歩行や起立を行うことを指します。

例えば、体重60kgの人に対して「PWB 1/2(2分の1荷重)」という指示が出た場合、約30kgまでの負荷ならかけてもよい、という意味になります。カルテでは「PWB 1/3」や「PWB 20kg」のように、荷重の割合や具体的な重量として記載されるのが一般的です。

医療・介護現場での実際の使われ方・例文

現場では、医師の指示をチーム全体で共有するために日常的に使われます。特にリハビリ職から看護師や介護職への申し送りで、離床時の注意点として確認されることが多い用語です。

  • 「Aさんの骨折部位ですが、本日よりPWB 1/3の許可が出ました。移乗の際は体重をかけすぎないよう見守りをお願いします」
  • 「BさんのカルテにPWB 20kgとあるので、リハビリ外で歩く際は体重計で荷重感覚を練習してからにしましょう」
  • 「CさんはPWBの指示が出ています。全荷重(FWB)と勘違いして全体重をかけないよう、必ず付き添いのもとで動いてくださいね」

「PWB」の関連用語・現場での注意点

PWBを理解する上で、あわせて覚えておきたいのが荷重に関する他の用語です。まずは「NWB(Non Weight Bearing=免荷・荷重不可)」、そして「FWB(Full Weight Bearing=全荷重)」です。これらはセットで覚えるのが基本です。

現場での最大の注意点は、「部分荷重」の具体的な感覚は患者さん自身が把握しにくいという点です。最新のDX化された病棟では、スマートインソールなどを活用して荷重をリアルタイムで数値化・可視化することもありますが、アナログな現場では体重計を用いて「〇〇kgの感覚」を患者さんと一緒に確認する工夫が欠かせません。「少しなら大丈夫だろう」という自己判断が事故につながるため、指示を守った介助を徹底しましょう。

「PWB」に関するよくある質問(FAQ)

Q. PWBの「部分荷重」は、どうやって測るのですか?

A. 患者さん自身が体重計に片足を乗せ、目標の数値になるまで体重をかける練習を行うのが最も一般的です。また、リハビリ専門職が介助しながら荷重感覚を養う訓練を行うこともあります。

Q. 医師からPWBの指示があるのに、患者さんが全荷重で歩いてしまいました。どうすればいいですか?

A. すぐに報告・連絡・相談(ホウレンソウ)を行いましょう。患部に痛みや腫れ、変形がないか確認し、速やかに医師や理学療法士へ状況を伝えて指示を仰ぐことが重要です。

Q. 介護現場でPWBの指示を忘れてしまいそうです。何か工夫はありますか?

A. 申し送りの際や、ベッドサイドに「PWB 1/3」といった張り紙を掲示する(個人情報に配慮しつつ)のが有効です。電子カルテのケアプラン機能で離床時の注意点としてアラート設定ができる施設も増えています。

まとめ:現場で役立つ「PWB」の知識

  • PWBは「部分荷重」のことで、医師が指定した範囲内で体重をかけること。
  • NWB(荷重不可)、FWB(全荷重)と合わせて覚え、指示の違いを混同しないようにする。
  • 患者さん自身は荷重の感覚を掴むのが難しいため、必ず体重計等で練習や見守りを行う。
  • 不明な点は一人で抱えず、医師やリハビリ職に確認することが安全の第一歩。

最初は聞き慣れない略語に戸惑うこともあるかもしれませんが、一つひとつ理解していくことで、患者さんの回復を支える大きな力になります。現場での丁寧な確認を大切に、自信を持ってケアに取り組んでくださいね。

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