【TURP】とは?医療・介護現場での意味や使い方を分かりやすく解説

TURP
(Transurethral Resection of the Prostate)

医療現場で「TURP(タープ)」という言葉を耳にしたことはありませんか?これは泌尿器科で非常によく行われる、前立腺肥大症に対する代表的な手術の名前です。

一言でいえば「尿道を内視鏡で覗きながら、肥大した前立腺を削り取る手術」のことです。泌尿器科病棟や手術室はもちろん、術後の患者さんをケアする介護現場でも、この略語を知っておくとスムーズな連携が可能になります。

「TURP」の意味・定義とは?

TURPは、英語のTransurethral Resection of the Prostateの頭文字をとった略称です。日本語では「経尿道的前立腺切除術」と呼ばれます。

前立腺肥大症によって尿道が圧迫され、排尿困難や残尿感に悩む患者さんに対し、尿道からカメラ(内視鏡)を挿入し、肥大した組織を電気メスで削り取る手術です。皮膚を切る必要がないため体への負担が少なく、泌尿器科における「前立腺手術のゴールドスタンダード(標準治療)」として長年広く行われています。

医療・介護現場での実際の使われ方・例文

現場では「タープ」とそのまま読みます。特に周術期のケアや、退院後の経過観察の際によく使われる言葉です。以下に現場でのリアルな使用例を挙げます。

  • 「明日の午後はTURPの予定が入っています。術後の膀胱洗浄の準備をお願いします」
  • 「TURP後の患者さん、血尿が少し目立つので、カテーテルの詰まりがないかこまめに確認してください」
  • 「術後数日で退院予定のTURPの患者さん、排尿トラブルがないか、記録をしっかり確認しましょう」

「TURP」の関連用語・現場での注意点

関連用語として覚えておきたいのが「TURP症候群」です。これは手術中に使用する洗浄液が血管から体内に吸収されすぎてしまい、低ナトリウム血症や脳浮腫を引き起こす合併症のことです。現在は手術器具の進化により非常に稀ですが、術直後の患者さんの意識レベルやバイタル変化を観察する上での重要な知識となります。

また、新人スタッフが注意すべきは「血尿への対応」です。術後は止血のためにカテーテルを留置しますが、血塊(血の固まり)で詰まらないよう、医師の指示に基づいた正確な膀胱洗浄管理が求められます。2026年現在の電子カルテシステムでは、術後の洗浄量や排出量の管理が自動集計されることも多いですが、実際の「血の色」や「塊の有無」というアナログな観察情報は、依然として看護師・介護職の重要な役割です。

「TURP」に関するよくある質問(FAQ)

Q. TURPを受けると、尿漏れはしやすくなりますか?

A. 手術直後は一時的に尿意切迫感(急に尿意を感じる)や、軽い尿漏れが起こることがあります。しかし、ほとんどの場合は時間とともに改善します。患者さんが不安を感じていたら、経過とともに良くなることが多いと寄り添ってあげてください。

Q. 術後の「膀胱洗浄」は何のためにするのですか?

A. 主に術後の出血がカテーテルの中で固まり、尿路が詰まってしまうのを防ぐためです。生理食塩水などで膀胱内を洗い流し、尿の通り道を確保する大切なケアです。

Q. 最近は新しい手術法もあるのですか?

A. はい、レーザーを用いた前立腺の手術(HoLEPなど)も増えています。TURPは歴史ある標準的な方法ですが、医療技術の進歩でより低侵襲な選択肢も広がっています。現場で「この患者さんはTURPかな?それともレーザーかな?」と確認する習慣を持つと安心です。

まとめ:現場で役立つ「TURP」の知識

  • TURPは経尿道的前立腺切除術のことで、前立腺肥大症の標準的な手術である。
  • 術後は「血尿」や「カテーテル管理」の観察がケアの要となる。
  • TURP症候群などの合併症リスクを念頭に置き、術後早期の異常サインを見逃さない。
  • 用語を知ることは、患者さんの安全を守るための第一歩です。

専門的な略語は難しく感じがちですが、一つずつ紐解いていけば大丈夫です。これからも現場で自信を持って働けるよう、一緒に学んでいきましょう!

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