【Brunnstrom】とは?医療・介護現場での意味や使い方を分かりやすく解説

Brunnstrom
(Brunnstrom Approach)

リハビリの現場で耳にする「Brunnstrom(ブルンストローム)」という言葉。これは一言でいうと、脳卒中などの後に起こる「麻痺した手足の回復段階」を整理するための評価指標のことです。

患者さんのリハビリ計画を立てる際、「今、どの程度まで動かせるようになったのか」という共通言語がないと、スタッフ間での連携が難しくなります。このBrunnstromという基準があるおかげで、多職種チームで一貫したリハビリを提供できるのです。

「Brunnstrom」の意味・定義とは?

Brunnstrom(ブルンストローム)とは、脳血管障害などで身体に麻痺が残った際、その回復過程をステージIからステージVIまでの6段階に分類した評価法です。正式には「Brunnstrom Approach(ブルンストローム・アプローチ)」と呼ばれます。

スウェーデンの理学療法士、シグネ・ブルンストローム氏が考案しました。現場では略して「ブルン」や「Br.ステージ」と呼ぶのが一般的です。カルテには「Br.Ⅱ」「Br.Ⅳ」のように記載され、患者さんの麻痺の重症度や回復状況を瞬時に伝えるための大切な指標として活用されています。

医療・介護現場での実際の使われ方・例文

実際の現場では、申し送りやリハビリの計画相談で頻繁に登場します。特に看護師や介護職の方が、患者さんの動作介助を行う際の目安として耳にすることが多いはずです。

  • 「患者さんの右手の動きが良くなってきましたね。Br.ⅢからⅣにステージアップできそうです。」
  • 「Br.Ⅱの段階だとまだ随意的な動きが出にくいので、移乗時はしっかりと全介助で対応しましょう。」
  • 「リハビリ医からBr.Ⅴと評価が出ているので、少しずつ見守りの範囲を広げて自立を促していきましょう。」

「Brunnstrom」の関連用語・現場での注意点

Brunnstromを学ぶ際、一緒に覚えておきたいのが「随意性(ずいいせい)」という言葉です。これは「自分の意志で筋肉を動かせること」を指します。ステージが上がるほど、この随意性が高まっていくのが特徴です。

注意点として、Brunnstromはあくまで「目安」であるということを忘れないでください。回復には個人差があり、ステージが停滞することもあります。「ステージが低いからダメ」ではなく、その状態に応じた最適なケアを見つけることが、私たち医療・介護職の役割です。最新の現場では、この評価とあわせて、電子カルテ上の動作分析データや、ウェアラブル端末による活動量なども総合的に見て判断する傾向にあります。

「Brunnstrom」に関するよくある質問(FAQ)

Q. ステージが上がれば、必ず完全に元の体に戻りますか?

A. 残念ながら、ステージが上がれば必ずしも元の状態に戻るわけではありません。回復の程度や速度には個人差があり、リハビリのゴールは患者さん一人ひとりで異なります。ステージは「今の状態を把握する地図」として活用するのが正解です。

Q. 介護職ですが、ステージの数字を覚える必要はありますか?

A. 全てを完璧に暗記する必要はありませんが、「数字が小さいほど介助量が多く、数字が大きいほど自分で動ける可能性が高い」という大まかな目安を知っておくだけで、日々の介護がずっとスムーズで安全になります。

Q. 検査は誰が行うものですか?

A. 基本的には理学療法士(PT)や作業療法士(OT)などのリハビリ専門職が、身体機能の評価として行います。看護師や介護職の方は、その評価結果をチームで共有し、日々のケアや介助量に反映させる役割を担います。

まとめ:現場で役立つ「Brunnstrom」の知識

  • Brunnstromは、麻痺の回復段階をIからVIの6段階で評価する指標である。
  • カルテや申し送りでは「Br.ステージ」として共通言語のように使われる。
  • ステージはあくまで回復の目安であり、個別の状態に合わせたケアが重要。
  • 専門職ではないスタッフも、大まかな目安を知ることで安全な介助につながる。

最初は専門用語が多くて戸惑うこともあるかと思いますが、大丈夫です。先輩と一緒に患者さんと向き合う中で、自然と「あ、この動きはあのステージだな」と感覚的に分かるようになります。一緒に頑張りましょうね。

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