【鼻出血】とは?医療・介護現場での意味や使い方を分かりやすく解説

鼻出血
(Epistaxis)

「鼻出血(びしゅっけつ)」とは、簡単に言えば「鼻血」のことです。日常会話では誰もが使う言葉ですが、医療・介護の現場では、単なる鼻血と軽く見過ごさず、背景にある疾患や全身状態を見極める重要なサインとして扱われます。

特に高齢者施設や病棟では、抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用している利用者様も多く、予想以上に止血に時間がかかるケースも珍しくありません。現場の安全を守るために、正しい知識と対応力を身につけておきましょう。

「鼻出血」の意味・定義とは?

医学的に「鼻出血(Epistaxis:エピスタキシス)」とは、鼻腔内から出血する状態を指します。鼻の入り口付近にあるキーゼルバッハ部位という血管が豊富な場所から出血することが多く、大半は軽度で自然に止まります。

しかし、高血圧や血液凝固異常、さらには腫瘍などが原因で起こる場合もあり、単なる外傷とは区別が必要です。カルテ記載においては「鼻出血」と正式に記すのが基本ですが、記録の簡略化のために「EP(Epistaxisの略)」や、部位を特定して「鼻中隔出血」などと書かれることもあります。

医療・介護現場での実際の使われ方・例文

現場では、出血の程度や頻度を正確に伝えることが、医師への報告やケアプランの修正に直結します。以下のような表現で使われることが一般的です。

  • 「本日午前の介助中、利用者様に少量の鼻出血が認められました。現在は止血を確認済みです。」
  • 「高血圧の持病があるA様ですが、先ほどから鼻出血が続いており、なかなか止まりません。医師へ相談します。」
  • 「抗血栓薬を開始して以来、鼻出血の頻度が増えています。次回の回診時に状態を報告しましょう。」

「鼻出血」の関連用語・現場での注意点

関連用語として覚えておきたいのが、止血を意味する「圧迫止血(あっぱくしけつ)」です。鼻翼をしっかりと押さえる基本動作ですが、長時間強く押しすぎると皮膚トラブルの原因にもなるため注意が必要です。

新人スタッフが特に注意すべきは「飲み込み」です。鼻血を出すと利用者様は反射的に上を向いて飲み込んでしまうことがありますが、これは胃を刺激し、後で嘔吐(吐血と誤認されるリスク)を招く恐れがあります。必ず下を向かせ、血液が喉に流れ込まない姿勢を保つことが、最新のケアの現場でも徹底されている基本スキルです。

「鼻出血」に関するよくある質問(FAQ)

Q. 鼻出血が出たとき、すぐに上を向かせてもいいですか?

A. いいえ、上を向かせるのは避けましょう。血液が喉の奥に流れ込み、誤嚥や嘔吐の原因になります。座った状態で少し前かがみになり、鼻翼(小鼻)の柔らかい部分を指でしっかり押さえるのが適切な止血方法です。

Q. 鼻出血を繰り返す場合、どのような病気が隠れていますか?

A. 高血圧症が最も一般的ですが、血液をサラサラにする薬の影響や、糖尿病、あるいは鼻腔内の腫瘍などが隠れている可能性があります。繰り返す場合は、自己判断せず必ず医師や看護師に報告し、専門的な評価を受けることが重要です。

Q. 電子カルテに記録する際、何が重要ですか?

A. 「いつ、どのくらいの量(少量・多量)、出血部位はどこか、止血までの時間、その時の血圧」などが重要です。DX化が進む現代のカルテでも、出血の客観的なデータは非常に重視されますので、詳細な経過を正確に入力しましょう。

まとめ:現場で役立つ「鼻出血」の知識

  • 鼻出血は単なる鼻血ではなく、全身状態のサインと捉えること。
  • 上を向かせず、前かがみで圧迫止血を行うのが基本ルール。
  • 抗血栓薬の影響など、個別の背景情報を把握しておくこと。
  • 出血状況を正確に記録し、早めに医療職と情報共有すること。

突然の出血に焦ってしまうこともあるかもしれませんが、落ち着いて適切な手順を踏めば必ず対処できます。あなたの冷静な判断が利用者様の安心につながりますので、自信を持って対応してくださいね。

💡 ヘルスケア実務・学習に役立つおすすめサービス

  • 📚 医学書・看護学書の高価買取
  • 🏥 最短1ヶ月で資格取得!医療事務講座
  • 🧑‍⚕️ 介護・福祉専門の求人・転職サポート
上部へスクロール