(Home-visit nursing cultural competence)
訪問看護の現場で最近耳にすることが増えた「看看看(かんかんかん)」という言葉。なんだか呪文のように聞こえますが、これは決して怪しい言葉ではありません。
一言でいうと、訪問看護における「多角的な観察と見極め」を指す、現場スタッフの間で使われる一種の合言葉のようなものです。在宅医療の現場で、より質の高いケアを提供するために意識すべき重要な視点が詰まっています。
「看看看」の意味・定義とは?
正式には「Home-visit nursing cultural competence」に関連する概念の一部として使われることが多いです。簡単に言えば、「患者さんの状態、環境、そして家族の想い」という3つの視点をセットで見て判断しようという警鐘やマインドセットを意味しています。
由来は、観察の「看」を3回繰り返すことで、ただ漫然と訪問するのではなく、深いレベルでアセスメントを行う重要性を強調したものです。正式な医学用語ではありませんが、多職種連携やカンファレンスにおいて、スタッフの意識を統一させるためのツールとして定着しています。
医療・介護現場での実際の使われ方・例文
訪問看護ステーションでの申し送りや、電子カルテの特記事項を追記する際、「ただのルーチンワークになっていないか?」と自戒を込めて使われます。
- 「今日の訪問、バイタルだけで終わってない?ちゃんと『看看看』で全体像を把握した?」
- 「本人だけじゃなく、生活環境や家族の疲弊度も含めて『看看看』の意識でアセスメントしておいて」
- 「電子カルテの経過記録に『看看看』の視点を入れると、医師への報告もスムーズになるよ」
「看看看」の関連用語・現場での注意点
関連する用語として、「アセスメント」「多職種連携」「包括的ケア」などが挙げられます。これらは、まさに「看看看」を実現するための手段そのものです。
注意点として、あくまで「観察」という行為を忘れないでください。ただ言葉を繰り返すだけでは意味がありません。また、患者さんやご家族の前で不用意に「看看看しなきゃ」と口にすると、ジロジロ見られているような不快感を与える可能性があるため、あくまでスタッフ間の共通言語として活用しましょう。
「看看看」に関するよくある質問(FAQ)
Q. 看看看はカルテに正式名称として記載すべきですか?
A. いいえ、正式な医学用語ではないため、電子カルテの標準記録や公的な書類には使用しません。あくまで申し送りやチーム内のコミュニケーションにおいて、視点を合わせるための合言葉として使いましょう。
Q. どんな時にこの視点が特に役立ちますか?
A. 慢性期の患者さんで、状態が安定している時ほど役立ちます。慣れによる見落としを防ぎ、些細な環境の変化や家族のケア負担に気づくための強力なフィルターになります。
Q. 経験が浅くても「看看看」を意識できますか?
A. もちろん可能です。むしろ新人さんほど、バイタル測定や処置に集中しがちです。「看看看」を意識することで、少しずつ視野を広げ、全体的なケア能力を養うためのトレーニングとして活用してください。
まとめ:現場で役立つ「看看看」の知識
- 「看看看」は、患者・環境・家族の3視点をセットで捉えるための意識改革の合言葉。
- ただの観察ではなく、アセスメント能力を向上させるための指針である。
- スタッフ間の共通言語として活用し、ケアの質を底上げしよう。
最初は慣れない訪問の現場で、何をどう見ていいか不安になるのは当たり前です。でも、「看看看」という言葉をふと思い出すだけで、あなたの視点は必ず広がります。今日の一歩が、患者さんの明日を支える大きな力になりますよ。応援しています!
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