【看看看】とは?医療・介護現場での意味や使い方を分かりやすく解説

看看看
(Home-visit nursing consultation)

現場で働いていると、ふとした会話や申し送りの中で「今日はこれから看看看(かんかんかん)に行ってくるね」といった言葉を耳にすることはありませんか?初めて聞いたとき、「何かの呪文かな?」と戸惑ってしまう方も多いはずです。

この「看看看」は、主に訪問看護や在宅医療の現場で使われる、非常に現場感の強い隠語に近い表現です。一言でいえば「緊急性の低い、あるいは念のための訪問診療や看護」を指す言葉で、多忙な現場においてスタッフ同士が短時間で状況を共有するための便利なフレーズとして愛用されています。

「看看看」の意味・定義とは?

「看看看」の正式名称や医学的な定義というものは存在しません。しかし、訪問看護・在宅医療の現場では、「訪問看護師や医師が、特別な処置の予定はないものの、利用者の状態を確認するために様子を見に行くこと」を指す通称として定着しています。

語源は中国語の「看看(カンカン=見てみる、チェックする)」という言葉がルーツといわれています。カルテ上で「看々」や「看看」と記載されることもありますが、基本的には口頭で使われることが多い言葉です。つまり、「特に医療処置が必要なわけではないけれど、念のため顔を見に行って状態に変化がないか確認してくる」というニュアンスを含んでいます。

医療・介護現場での実際の使われ方・例文

現場では、スケジュールを確認したり、訪問の優先順位を決めたりする際に頻繁に登場します。以下のような文脈で使われるのが一般的です。

  • 「Aさんの体調が少し気掛かりだから、今日の午後の空き時間に看看看に行っておこうと思う」
  • 「特に指示はないけれど、退院直後で不安があるみたいだから看看看をお願いできる?」
  • 「申し送りで『看看看』って言われたら、基本的にはバイタルチェックや家族の不安軽減がメインの訪問だと思っておいてね」

「看看看」の関連用語・現場での注意点

「看看看」に関連して、「バイタルフォロー」「様子観察訪問」といった言葉もよく使われます。これらは同じような意味で使われることもありますが、より正式な記録として残す場合には、カルテには「訪問看護による健康状態の観察」と正しく記載することが求められます。

注意点として、この言葉はあくまで現場の通称です。患者さんやご家族の前で「今日は看看看です」と言ってしまうのは避けましょう。相手に「自分たちは軽視されているのではないか」「わざわざ見に来るほどのことではないのか」といった誤解を与える可能性があるからです。あくまでスタッフ間での「状況の共有」にとどめるのがマナーです。

「看看看」に関するよくある質問(FAQ)

Q. 看看看の訪問では何をすればいいのですか?

A. 基本的には「全身状態の観察」が主目的です。顔色、声のトーン、食欲、睡眠状況などを確認し、いつもと違う変化がないかを確認します。処置がないからこそ、ご本人の訴えをじっくり聴く「傾聴」が非常に重要な役割となります。

Q. 看看看と通常の訪問看護はどう違うのですか?

A. 訪問看護計画書に基づいたケア(処置やリハビリなど)を行うのが通常の訪問ですが、看看看はそれらに加えて「予期せぬ変化を早期発見するための予防的な訪問」という位置づけです。近年ではDX化が進み、見守りセンサーのデータを確認した上で、特に懸念がある場合に訪問を決定するケースも増えています。

Q. 記録には「看看看」と書いてもいいですか?

A. 公的な記録や電子カルテには、正式名称で記載するのが鉄則です。「バイタルサイン測定および全身状態の観察実施」など、客観的に何をしたかが誰にでも分かる言葉で入力してください。看看看はあくまで口頭でのスムーズな意思疎通のためのツールだと心得ておきましょう。

まとめ:現場で役立つ「看看看」の知識

  • 看看看は「緊急ではないが、念のために様子を見に行く」ことを指す現場の通称。
  • 患者さんの前では使わず、スタッフ間での略称として活用する。
  • カルテ記録の際は「状態観察」などの正式な言葉に変換する。
  • DXツールで見守りつつ、最後はやはり人の目で確認する。このバランスが大切です。

専門用語ばかりで不安になることも多い毎日かと思いますが、現場の言葉を一つひとつ覚えていくことは、チームの一員として頼もしく成長している証です。忙しい現場だからこそ、こうした「看看看」のような気遣いの訪問が、患者さんの安心に繋がっています。焦らず、少しずつ一緒に頑張っていきましょうね。

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