(Home-visit nursing advocacy)
訪問看護や在宅医療の現場で、ふと耳にすることのある「看看看(かんかんかん)」という言葉。なんだか少し不思議な響きですよね。
これは、訪問看護師やケアマネジャーが、利用者様のご自宅へ頻繁に訪問し、状態の変化を注意深く見守ることを指す、現場の隠語に近い表現です。ただ単に「様子を見る」というだけでなく、多職種連携の中で「今はしっかりと観察が必要な時期である」という意思共有として使われています。
「看看看」の意味・定義とは?
正式名称であるHome-visit nursing advocacy(訪問看護における擁護・代弁)という堅い響きとは裏腹に、現場での「看看看」は、「短期間に集中して訪問し、状態の変化を詳細に観察・記録すること」を意味します。
もともとは、患者様の様子を「看る(みる)」という行為を三つ重ねることで、「観察の強化」「見落としのないモニタリング」という強い意志を表現した現場発祥の言葉です。電子カルテの申し送りやチーム内の連絡ボードなどで、緊急性が高いわけではないものの、今の状態をしっかりと把握する必要があるケースに対して使われます。
医療・介護現場での実際の使われ方・例文
現場では、特に退院直後や薬剤変更時、あるいはご家族の介護負担が増したタイミングなどで、注意喚起として使われることが多いです。
- 「退院したばかりでADLが不安定なので、今週は看看看でお願いします」
- 「医師からも指示があった通り、バイタル変化に注意して看看看を徹底しよう」
- 「前回の訪問から少し顔色が気になるので、申し送りに『要看看看』と記載しておきますね」
「看看看」の関連用語・現場での注意点
この言葉と一緒に覚えておきたいのが、「アセスメント」と「モニタリング」です。「看看看」はあくまで観察の強化を指す言葉ですが、観察した結果をどう評価(アセスメント)し、どうプランに反映(モニタリング)するかが重要です。
注意点として、「看看看」はあくまで現場の通称です。公式な公的書類や、外部のケアマネジャーへ送る正式な報告書には「観察を強化する」「状態モニタリングを密に行う」といった丁寧な言葉に書き換えるのがマナーです。DX化が進む現代の電子カルテでは、略語ばかりを使うと検索性が下がるため、正式な言葉と使い分ける意識を持ちましょう。
「看看看」に関するよくある質問(FAQ)
Q. 看看看と言われたら、具体的に何をすればいいのですか?
A. 基本的には「訪問回数の検討」や「観察項目の詳細化」を意味します。いつもより丁寧なバイタルチェックや、ご家族への聞き取り時間を増やすなど、五感をフルに使って些細な変化を拾い上げることが求められています。
Q. 看看看の期間はどれくらい続きますか?
A. 明確な定義はありませんが、一般的には数日〜1週間程度の「状態が安定するまでの期間」を指すことが多いです。状況が変わらない場合は、主治医へ報告して指示を仰ぐのが基本です。
Q. なぜそんな変わった呼び方をするのですか?
A. 忙しい現場で、文字数を減らしつつ「しっかり見て!」という緊急度や重要度を瞬時に伝えるための、医療従事者特有の工夫から生まれた言葉です。口頭でも「かんかんかん」と言うと、緊張感がチーム内で共有しやすくなります。
まとめ:現場で役立つ「看看看」の知識
- 「看看看」は訪問看護における「観察の集中強化」を意味する現場用語。
- 退院直後や状態変化が見られるケースで使われ、チームの警戒レベルを上げる役割がある。
- 公式な書類には不向きなので、正式な報告時には丁寧な言葉へ変換する。
- 観察の結果、何を感じどう動くかという「プロの判断」こそが一番大切。
慣れない現場で「看看看」という言葉を聞くと驚くかもしれませんが、それはチームで一人の患者様を大切に守ろうという連携の証でもあります。焦らず、先輩と一緒に丁寧な観察を積み重ねていきましょう。あなたのその細やかな視点が、利用者様の安心を支えていますよ!
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